重厚長大

石油発動機の収集家のところに行った。桁違いの収集家で約100台、
それもエンジンが起動するシロモノばかり。国産を始め外国製まで、
希少価値の焼玉エンジン、四サイクルと二サイクル、重量も1500kg
から70kgまで、製造も大正時代から昭和三十年代までが揃っている。
英国製の精巧さに比べ国産は重厚長大のみで技術の違いが歴然。
燃料は人間の微妙な感覚で調整するあたり、図体に似合わずかわいい。
動力革命で消え去った発動機だが昭和の時代に貢献した貴重な機械で
ある。昭和三十年代を思い出して懐かしかった。