母スミ子さんのスイス旅行(2003年6月)

Subject: スイス旅行へ明日出発
梅雨特有の小雨が降り続いています。台風も九州の南海上を北上してます。
さて、お母さんは明日18日から25日まで、スイス旅行に出発します。海外旅行は 始めてなので少し不安もあるようですが、大手旅行会社のツアーであることや、メン バーのうち5人は当団地の人々なので、心強いそうです。出発前夜まで旅支度で忙し そうでした。


スイスは九州の面積とほぼ等しく、人口は七百万人程度です。主たる産業の一つに観 光があり、登山列車で訪れるマッターホルンやモンテローザ、アイガーなどの山容は 絶景だそうです。帰国してから旅の話しをじっくり聞きたいと今から心待ちしています。
その間、自分は車に炊飯用具と寝袋を積み、あちこちの山に登る予定です。しかし台 風が接近中なので足止めを食ったら、家で読書やテレビを観てのんびり過ごします。 何れにしても一週間は一人で自活します。
スイス旅行のエピソードはお母さんが帰って聞き取りした上で報告します。
03年6月17日 父より


Subject: お母さん無事帰国しました
今日、福岡空港に午後5時前に無事帰ってきました。急性肺炎にもかからず皆さん元気でした。渡欧期間中は、日本では台風6号や梅雨で天気は最悪でしたが、スイスは 晴天に恵まれたそうで、行く先々の景色に見惚れたそうです。日頃の行いがよいの で、神様がご褒美として与えたのでしょう。こんなに素晴らしい国があるのかと、感心していました。印象に残る写真が撮れていることを願い、明日現像する予定です。 自分も出来あがりを楽しみにしています。記念の合同写真はマッターホルンを背景に よく撮れていました。
先ずは無事に帰ったことを報告します。
03年6月25日 父より


Subject: 「スイスの思い出」報告(聞き取り)
スイスの思い出
 お母さんがスイス旅行での体験話しを書き記したものです。文章は事実に基づいて おりますが、少し滑稽にアレンジした点もあります。お母さんの了解の上で送信しま した。
●腰痛防止にコルセットを着けるが、これが空港内の金属探知機に反応するの
で、如何にして検査を円滑に終えるかが問題。福岡空港では身に着けても反応が
なくひとまず安心した。ところが成田空港から出国する際、機械がピーと音を立て た。国際空港らしく、女性の黒人検査官が近寄りボディチェックを始めたのでびっく り仰天。悪人顔ではないので問題はなく通過できたが、以降、入国検査の折にはコル セットは別途袋の中に入れた。腰の痛みは我慢できても恥は掻きたくない。
●機内では約11時間を過ごすので腰痛が心配であったが、幸いにもSARSの影響 で空席があり、隣席との仕切りを外し二~三人分を使って横に寝そべることができ た。SARSは行く前は不安であったが、出発したらSARS様々で機内はエコノ ミークラスからファーストクラスに格上げしたような、ゆったりとした長旅となっ た。何となく儲かった気分となった。
● 長時間の飛行では、機内食の時にワインが飲める。お母さんが始めの1本を
注文した。一杯少々飲んだところを見計らって客室乗務員が追加のワインを持って来 た。飲んで無くなったと思い込み追加を持って来たのである。お母さんが英語が喋れ たらその場で断ったであろうが、言葉に詰り二本、三本と置いていった。幸いにも置 かれたワインは封をしたままだったので、土産にと持ち帰った。語学力がないことを 悔やむ必要はない。
●ある土産店で品探しをしていた。小間物が並んでいるなかで、一つ欲しい物があり 店員に買いたいと身振りで注文した。ところが、一向に反応がなく無表情。無愛想な 店員だなと思った。そこで、汗を掻きながら再度アタックした。品物の直接握り、指 を二本から一本にして交渉した。その情熱が伝わり、店員がにっこり笑い単品の購入 は駄目、と断った。意思が通じたので嬉しくなり2個買ってしまった。情熱は言葉よ り通じる。
●朝食はジャガイモを主食にしたバイキングである。何時ものようにレストランに行 くと、料理がほとんどない。私達が入るのとすれ違いに外国人が食事を終えて退席し た。体の大きい外国人が並べた料理を食べ尽くして引き上げたのである。残っている のはお皿のみ。何も無いのに腹を立てた添乗員が給仕と交渉して料理が出ることにな った。ところが追加の料理が出るまで約30分待たされた。腹が減った時の時間の長 さよ。
●標高3千メートルの展望台は肌寒い。しかし、北欧の人々は日光浴をしたいのか、 それとも皮下脂肪が多いためか分らないが薄着であり、半袖シャツを着た人もいた。 堤さんがその中の一人に寒いでしょうと、身振いをする格好で話し掛けた。返ってき た言葉は「ジャパニズ・ボーイ」と。子供の身長に見えるのは良いとしても男子に見 られたのは驚いた。そこで、私は慌てて一言「イエス」と答えた。何故「イエス」と 言ったか自分でも分らなかった。
●スイス滞在中は全て晴天続きであった。山岳が多いスイスは晴れが続くのは極まれ で、ここ数日は珍しいとのこと。マッターホルンやアイガーの稜線が目の前で見られ 堪能した。また、麓の住宅は同系の色で纏められ、あたかもお伽の国のようだった。 窓には必ず花が飾ってある。花より団子がよい人もいたかも。
●牧畜が多いのもスイスの特徴である。のどかな田園風景を眺めていると、日本の昔 の原風景を思い出し心が落ち着く。牛に下げるカウベルはお土産として人気商品であ る。ところが、遠くから眺めている内はよいが、身の回りにハエが寄ってくることを 忘れていた。いわゆる「ハエ公害」である。ホテルのレストランではハエが人間様よ り先に食べ物にたかっていた。ハエ取り紙を持って行けば良かった。
                                    以上
2003.07.03
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